年明けから約2週間。混迷する国際情勢、国内では衆議院解散・総選挙に関するニュース一色になり、落ち着かない毎日が続いてますが、時計の針を一度元旦に戻してみます。走り初めとなる新春恒例の元旦マラソンが、県内各地で開かれました。今年は強風や大雪であいにくの荒れ模様だったにも関わらず、健脚自慢のランナーが干支(えと)の「午(うま)」のような速さで駆け抜ける姿がみられました。普段走ることと縁遠い人からみれば、寒い中、正月早々走ることに疑問を抱く人もいるでしょう。年男にあたる記者も馬のように速くは走れませんが、道悪の中、元旦ランナーの心境を推し量ろうと挑みました。約1200人が走った三条市の元旦マラソン会場で「なぜ、元旦から走るのか?」と、参加したランナーに素朴な疑問をぶつけてみました。
前日の大みそかは、家族や親戚らとお酒を酌み交わしておいしい料理を食べすぎてしまい、お腹もいっぱいになりがちです。また、つい夜更かししてしまい、元旦の目覚めがいつもより遅くなり、新年早々の大会は欠場する人も多いのではと思っていました。しかし、その見立ては見事に裏切られました。たがを外さず節制に努めて、元旦に走ると決めている熱い市民ランナーがたくさんいました。
上越市出身の西武・滝澤夏央選手ユニで激走…69歳「推し活」が原動力に
20回連続参加している加茂市のアルバイト、石丸勝さん(69)は「一年の始まりは、ここからです」と、アクティブシニアという言葉がまさに当てはまるランナー。プロ野球西武ライオンズで活躍する上越市出身、滝澤夏央選手の大ファンと豪語する石丸さん。滝澤選手の名前入りユニホームを着て10キロを45分51秒でさっそうとゴールし、65歳以上の部で1位に輝きました。「滝澤選手を一人でも多くの人に知ってもらいたい」との思いから、マラソン大会で野球用ユニホームを着て走る狙いを語りました。
身長164センチのプロ野球界で最小兵の滝澤選手。華麗な守備に魅了された石丸さんにとって、元気の源になっているようです。早くも今年出場する大会の年間計画を立てておりました。10月の新潟シティマラソンに出場するほか、さいたまマラソンや長野マラソンにエントリー。滝澤選手の「推し活」を実践する恐るべし69歳でした。
ランナー同士「新年の挨拶」
5年ほど前から元旦マラソンを走るという新潟市江南区の会社員男性(52)は5キロの部に出場。「ランナー仲間への新年のあいさつも兼ねています。毎年のルーティンですね」と話し、ドラえもんやのび太に扮(ふん)した仮装ランナーらと記念撮影していました。記録を狙うよりも大会そのものをイベント的に捉えて、楽しんでいました。
2026年にちなんで、2026メートルの部に出場し、小学6年生の娘(11)と手をつないでゴールした長岡市の会社員男性(46)は「タイムは二の次です。きょうはスタートの日、1年間頑張ろうという気持ちになれます」と娘を見つめると、「寒かったけど、パパと走り切れてよかった」と、娘は元気よく話してくれました。男性は「これから自宅でニューイヤー駅伝を見て、2、3日は箱根駅伝を観戦するのが楽しみです」と素早い足取りで娘と一緒に会場を後にしていました。...























