荒波が続き、観光客の足が遠のく冬の佐渡。だが、島の料理人は口をそろえる。「冬こそうまい食材がたくさんあるんだ」と。脂が乗ったブリにメジマグロ、滋味あふれるカモ料理…。プロが語る自慢の「サドメシ」について耳を傾けた。
相川の国民宿舎「海府荘」代表・地多正光さん(62)
若い時は東京・銀座のフランス料理店に勤めていましたが、30歳になった頃に実家の宿を継ぐために戻りました。創業100年超で私は4代目。宿で出すのは和食の田舎料理が中心でした。ある時、同級生に「三つ星店にいたんだから、その料理を食べさせてくれよ」と言われたのが、フレンチを出すようになった始まりです。
冬季限定でしたが、口コミで広がり、今やほぼ通年でフルコースを出します。東京から来た人には言われますよ。「いいんですか、こんなに安くて」って。...
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