次期衆院選に向け、立憲民主、共産、国民民主、社民の野党各党が新潟県内での連携を進めている。立民などの野党統一候補が勝つための鍵を握るのは、立民の最大支援組織である労組団体「連合」と、近年の国政選挙で野党共闘の姿勢を見せる共産党だ。ただ、両者は「水と油」の関係で、本県など地方でも中央でもあつれきを抱える。野党統一候補予定者は両者との関係に気遣いながらの選挙態勢づくりを迫られている。

 衆院議員の任期満了まで半年を切った5月。野党間の候補者調整が続く中、1冊の出版物が野党勢力に波紋を広げた。

 立憲民主党と共産党の国会議員計8人による対談をまとめた書籍で、6月に発売予定だったが、延期となった。連合が...

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