時代の一場面を鮮やかに切り取った報道写真。決定的瞬間の裏側を、証言と写真でたどる。=第1回=
1990年2月11日、東京で行われたプロボクシング統一世界ヘビー級タイトルマッチで、王者マイク・タイソンが挑戦者のジェームズ・ダグラスに敗れ「世紀の番狂わせ」と呼ばれた。リングサイドから「敗者タイソン」を捉えた共同通信の酒井充が語る。
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当時のタイソンの無敵ぶりは疑いようがなく、下馬評では圧勝するとみられていました。リングに上がるのは世界的スター。東京ドームのリングサイドには超有名人ばかりが並んでいて、異様な雰囲気でした。
ボクシングでカメラマンが本能的に狙うのは、...
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