第9弾 新潟市
<2> ゆるり散策編
街並み、絶景 目輝かせて 庄屋の住まい 威厳に感嘆
新潟日報 2022/07/06
俳優の霧島れいかさん(49)が故郷新潟市を車で旅する「ドライブ・マイ・ニイガタ」。新潟市中心部から車を走らせ向かったのは、同市北区の福島潟。オオヒシクイ、オニバスなど貴重な動植物や、四季折々の新潟の原風景が楽しめる人気スポットだ。
到着すると、直前まで降っていた雨がぴたりとやんだ。「晴れ女って言われるんです」と笑顔で向かった先は水の駅「ビュー福島潟」。屋上に上がると、県内最大262ヘクタールの潟の絶景が目に飛び込み、「すごーい!」と目を輝かせた。
「ギョギョシ、ギョギョシ」-。福島潟を代表する夏鳥オオヨシキリの鳴き声も聞こえてきた。そっと目を閉じ、耳を澄ます。
レンジャーの佐藤安男事務局長(62)は「あれが弥彦山と角田山、佐渡も小さく見えます」と遠くを指さす。「新潟日報メディアシップも見えますよ」と付け加えてくれた。すかさずスマホでパノラマ風景を撮影。「新潟市が一望できてすごくきれい。鳥の鳴き声も聞けてよかった」と気持ちをリフレッシュさせた。
新潟市南区にも外せない名所がある。国指定重要文化財の「旧笹川家住宅」(笹川邸)。江戸時代の大庄屋の建物で、約6000坪と広大な敷地面積を誇る。
安土桃山時代ごろに建てられたと伝わる、かやぶきの表門(
大庄屋の風格が感じられるたたずまいに、「建物の木の存在感がすばらしく、細かな作りで手が込んでいる。先人の生活がリアルに感じられた」と往時に思いをはせた。
久しぶりの新潟。街歩きも楽しみたい。訪ねたのは、中央区の沼垂テラス商店街。元々市場として使われていた長屋を改装し、昭和レトロな街並みを残しつつ2015年に誕生した、古くて新しい商店街だ。
カフェや総菜店、雑貨店など個性あふれる約30店舗が並び、霧島さんがそぞろ歩く。アクセサリー店やガラス工房に立ち寄り、商品を手に取ると「かわいい!」と笑みがこぼれる。
商店街の管理会社「テラスオフィス」で働く新沢明美さん(32)は「コンセプトは『ここでしか出会えないモノ・ヒト・空間』。若い店主が多く、内装も自分たちでこだわって手がけています」と説明した。
霧島さんは「過去と現代がミックスされていて、大事な物はそのままうまく生かして伝えている。温かい雰囲気がいいですね」と昭和のムードが漂うノスタルジックな街並みに目を細めた。
霧島れいかさんの旅が動画で見られます。
【動画】霧島れいかさん ドライブ・マイ・ニイガタ
■水の駅「ビュー福島潟」
住所:新潟市北区前新田乙493
電話:025-387-1491
■旧笹川家住宅
住所:新潟市南区味方216
電話:025-372-3006
■沼垂テラス商店街
住所:新潟市中央区沼垂東3-5
テラスオフィス 電話:025-384-4010