
町長を36年間務め、職員らに拍手で見送られる小林則幸町長=2月2日、出雲崎町役場
新潟県出雲崎町のトップを9期36年務め、2月3日に任期満了を迎える小林則幸町長(90)が2日、町役場で退任のあいさつを行った。長期にわたった町政運営について「私心を捨て、保身を図らず、町民の期待にいかに応えるかと、常に全力疾走してきた」と晴れやかな表情で振り返った。この日の公務を終えると、職員らから盛大な拍手を送られながら町役場を後にした。
出雲崎町長選を巡って小林町長は昨年7月、10期目を目指し、出馬を表明した。ただ11月下旬に三つどもえの可能性が生じたことから、町政の混乱を防ぐためとして、急きょ出馬を取りやめ、引退を決めた。
退任のあいさつでは職員約50人を前に、9期36年を「波瀾(はら...
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