新潟県は3月5日、借金に当たる県債の実質的な繰り上げ償還(返済)を2024年度から3年間かけて行うと明らかにした。金利が上昇局面にあり、元金の返済を早めることで利払い負担の軽減を図る。県は繰り上げ返済の方針は示していたが、時期や期間は明らかにしていなかった。

 3月5日の新潟県議会2月定例会の常任委員会で、県が説明した。

 県債の返済は原則30年かけて行うが、10年単位でその時点の金利を反映した借り換えが必要となる。新潟県は財政再建の途上にあり、昨今の金利急上昇による利払い負担の増加が懸念材料となっていた。

 新潟県は24年度から26年度に20年の満期を迎える県債の一部について、新たな借り換えをせ...

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