新潟県庁
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 新潟県が深刻な財政危機を克服するため、2019年度から5年をかけて取り組んだ「行財政改革行動計画」が3月末で終了する。最終年度の23年度も県が自由に使える一般財源は収支均衡となる見込み。貯金に当たる基金に積み増す「黒字」は3年連続となる。今後の借金返済のピークに備えた基金積み立ても目標に達した。だが、ここに来て県立病院の赤字幅が急激に悪化する見通しが明らかになった。県財政は再びの危機に直面している。

 新潟県の一般財源は16年度決算から歳出が歳入を上回る赤字に転じ、基金を取り崩して穴埋めしてきた。その基金も数年後に枯渇することが判明し、県は19年度に行財政改革行動計画を策定して職員給与の臨時削...

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