収穫した砂里芋を運ぶ宮下吉勝さん。JA北新潟のサトイモは「1億円産地」の一つだ=11月、聖籠町
収穫した砂里芋を運ぶ宮下吉勝さん。JA北新潟のサトイモは「1億円産地」の一つだ=11月、聖籠町

 花角英世知事の2期目の任期満了まで、9日であと半年となった。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題に注目が集まるものの、人口減少や医療、農業、防災など待ったなしの課題は他にも山積している。花角県政の2期目の政策を中心に点検し、新潟県の現状を考える。(7回続きの2)

<1>赤ちゃんに10万円、結婚支援…人口減少対策に注力も「特効薬ない」模索続く

 とろける食感が特長の「砂里芋(さりいも)」。東京や大阪など主に県外市場に出荷され、県内では「幻のサトイモ」とされる。JA北新潟(新発田市)によると聖籠町、新発田市の計18人が約21ヘクタールで栽培。2024年秋から25年春にかけての販売額は約1億6千万円に上る。

 さといも部会副部会長の...

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