復元された長岡藩牧野家の8代藩主・忠寛(右)や5代藩主・忠周(左隣)の顔の模型などを前に遺伝子解析の結果を説明する奈良貴史教授=長岡市幸町2
復元された長岡藩牧野家の8代藩主・忠寛(右)や5代藩主・忠周(左隣)の顔の模型などを前に遺伝子解析の結果を説明する奈良貴史教授=長岡市幸町2

 新潟県の長岡藩主・牧野家の歴代藩主らの顔の復元プロジェクトに取り組む新潟医療福祉大(新潟市北区)などでつくる研究グループは3月6日、牧野家に残る公式の家系図で養父と養子とされてきた牧野家5代藩主・忠周(ただちか)と8代藩主・忠寛(ただひろ)について、遺骨の遺伝子解析の結果から「実の父子である確率が極めて高い」と発表した。新潟医療福祉大は「DNA鑑定で歴史上の人物の父子関係を確定的に示すことができたのは国内初」としている。

 長岡市内で新潟医療福祉大の奈良貴史教授(63)らが会見し、明らかにした。プロジェクトは2016年に開始。牧野家の菩提(ぼだい)寺である栄凉寺(長岡市東神田3)に埋葬された遺...

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