金正恩氏(左)と写真に納まる妹の金与正氏=2018年2月(コリアメディア提供・共同)
金正恩氏(左)と写真に納まる妹の金与正氏=2018年2月(コリアメディア提供・共同)

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キムヨジョン)党副部長は3月25日、岸田文雄首相が可能な限り早い時期に金正恩氏と直接、会談したいとの意向を伝えてきたとする談話を発表した。両国関係改善に向けて「重要なのは日本の政治的決断だ」と強調。拉致問題1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。は解決済みだとの立場を改めて表明し、日本の譲歩を求めた。朝鮮中央通信が伝えた。

 談話によると、岸田氏...

残り1054文字(全文:1239文字)