
「清花園」で作業をする杵渕豊さん。店舗の天井には穴が開き、火災の爪痕が残る=魚沼市小出島
新潟県魚沼市小出島の南本町商店街付近で2023年9月に発生した大規模火災から3月26日で半年となった。店舗兼住宅を焼いた花屋「清花園(せいかえん)」の社長、杵渕豊さん(46)は、被災直後からSNSで再建の歩みを発信している。将来の生活への不安は尽きないが、「落ち込んでいても始まらない」と前を向き、商店街のにぎわい復活にも思いを巡らせる。
2023年9月26日未明、商店街近くの住宅から出た火は隣接する家屋や店舗などに延焼。魚沼市消防本部によると、全焼6棟を含む13棟を焼いた。
杵渕さんの一家7人にけがはなかったが、店舗兼住宅を半焼、車庫を全焼した。半焼とはいえ、3階の住居部分は骨組みだけになり...
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