新潟県加茂市の中心部を流れる加茂川に、今年もこいのぼりの大群がお目見えした。川風を全身で受け、悠然と大空を舞う約500匹は壮観だ。子どもたちは大きな尾びれをつかみ、色鮮やかなこいのぼりの下を元気に走り回っている。

 地元有志でつくる「加茂川に鯉(こい)のぼりを泳がせる会」が1989年から実施。市内外から家庭で使われなくなったこいのぼりを募り、葵橋から西宮橋間の両岸に10列のワイヤを渡してつるした。新型ウイルスの流行で中止していた「触れるこいのぼり」も今年、復活。最大5、6メートルのこいのぼりを、子どもたちの手が届く高さに取り付けた。

大空を悠々と泳ぐ約500匹のこいのぼり=加茂市の加茂川河川敷

 1歳の次男の手を引いて眺めていた新潟県三条市のパート従業員の...

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