署名への協力を求める曽我ひとみさん=4月20日、佐渡市
署名への協力を求める曽我ひとみさん=4月20日、佐渡市

 北朝鮮による拉致1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。被害者で新潟県佐渡市の曽我ひとみさん1978年8月12日、母のミヨシさん=失踪当時(46)=とともに北朝鮮に拉致された。2002年、ひとみさんは拉致されてから24年ぶりに帰国を果たしたが、ミヨシさんは日本に戻れないままでいる。ミヨシさんとの再会、帰国を願うひとみさんは署名活動や、佐渡市内の小中学校などで拉致問題を知ってもらうための講演を続けている。(64)が4月20日、佐渡市で母ミヨシさん=失踪当時(46)=らの早期救出を求める署名活動を行った。報道陣の取材に「(3月に)15年ぶりに母の夢を見た。実際の姿を見たい。一日でも早く、日朝交渉の場を設けてほしい」と思いを募らせた。

 署名活動は「曽我さん母娘(おやこ)を救う会」が、佐渡市内で開催中のイベントに合わせて実施。曽我さんらは来場者に署名を呼びかけ、パンフレットと...

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