データ改ざんが判明したIHI原動機の新潟内燃機工場を立ち入り検査に入る国土交通省の職員=4月25日、新潟市東区
データ改ざんが判明したIHI原動機の新潟内燃機工場を立ち入り検査に入る国土交通省の職員=4月25日、新潟市東区
データ改ざんが判明した新潟内燃機工場を立ち入り検査に入る国土交通省職員=4月25日午前9時半過ぎ、新潟市東区

 IHI1853年創設の石川島造船所を源流とし、現在は航空用ジェットエンジンや産業用機械、トンネルをはじめとする交通インフラなどを手がける日本有数の重工業メーカー。旧社名の石川島播磨重工業の英文表記「Ishikawajima Harima Heavy Industries」に基づき、2007年に現社名になった。23年3月期連結の売上収益は1兆3529億円、同3月末時点の従業員数は約2万8千人。子会社のIHI原動機(東京)による船舶、陸上用エンジンの燃費データ改ざん問題で、国土交通省は4月25日、船舶安全法に基づき、新潟内燃機工場(新潟市東区)を立ち入り検査した。担当者への聞き取りや書類の確認などを通じて事実関係を調べ、対応を検討する。立ち入り検査は26日も行う。

IHI子会社「IHI原動機」がエンジン燃費データ改ざん、2003年以降だけで4361台 新潟内燃機工場(新潟市東区)では1980年代後半から不正か

 IHIによると、新潟内燃機工場は船舶、陸上用の国内外向けエンジンについて、試運転時の計測データを改ざんし、納入する際に数値を良く見せるなどしていた。改ざんは、前身の新潟鉄工所時代の1980年代後半に始まった可能性がある。

 立ち入り検査は...

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