羽田空港で、横田早紀江さんの写真を手にして取材に応じる拉致被害者家族会代表の拓也さん(中央)。右は事務局長の飯塚耕一郎さん=5月4日午後
 羽田空港で、横田早紀江さんの写真を手にして取材に応じる拉致被害者家族会代表の拓也さん(中央)。右は事務局長の飯塚耕一郎さん=5月4日午後

 北朝鮮による拉致1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。被害者の早期帰国に向けた支援を求めるため、4月29日から訪米していた被害者家族らが5月4日、帰国した。羽田空港で報道陣の取材に応じた横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=の弟で被害者家族会代表の拓也さん(55)は、...

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