膵臓(すいぞう)がんの適切な検査を怠ったことで発見が遅れ、早期治療を受けられなかったとして、2022年1月に死亡した新潟県長岡市の男性=当時(69)=の遺族3人が長岡市の診療所を運営する「ながおか医療生活協同組合」(長岡市)を相手取り、約6100万円の損害賠償を求める訴訟を5月中にも新潟地裁に起こすことが5月23日、分かった。

 訴状などによると、男性は2018年に別の医療機関で糖尿病と診断され、19年から組合が運営する診療所に通院。19年春から冬にかけ、体重の大幅な減少や血糖値の増加などがんを疑う症状があったが、精密検査を受けられなかった。20年6月に初めて胃カメラと腹部エコー検査を受けたが...

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