
県展作品鑑賞会で、解説を聞きながら受賞作品に見入る来場者ら=25日、新潟市中央区
第78回新潟県美術展覧会(県展、新潟日報社など主催)の新潟展は5月25日、開幕後初めての週末を迎えた。会場の朱鷺メッセ(新潟市中央区)には多くの美術ファンが訪れ、県内作家による解説に耳を傾けながら作品に見入っていた。
工芸部門の鑑賞会では、県展委員で工芸家の渡辺マサルさん(61)が、来場者とともに焼き物や染め物を見て回り、作品を批評した。素材や技法、作者の経歴に触れ、「きれいな線を出すのが難しい中、この作品は白と黒の土の対比が見事だった」などとポイントを説明。「題名からも作者の意図を想像することで、見え方が変わる」と鑑賞のこつを伝えた。
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