厚生労働省が発表した2023年の人口動態統計(概数)によると、合計特殊出生率は過去最低の1・20となりました。出生数も過去最少の72万7277人でした。

Q 出生率の推移は。

A データを取り始めた1947年は4・54で、その後はおおむね低下傾向が続きます。89年は、当時の過去最低だった66年の「ひのえうま」を下回り「1・57ショック」と呼ばれ、少子化の深刻さを示す数値として注目されました。その後、2005年に1・26で底を打ちます。それから回復した年もありましたが、16年以降は低下し続け、22年に再び1・26となっていました。

Q どうして少子化が進んでいるのですか。

A 日本では婚姻数によって出...

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