「蟻の兵隊」の背景などを語った池谷薫監督の解説会=13日、新潟市中央区八千代2
「蟻の兵隊」の背景などを語った池谷薫監督の解説会=13日、新潟市中央区八千代2

 新潟県胎内市出身の元中国残留日本兵、奥村和一さん(2011年死去)の姿を追ったドキュメンタリー映画「蟻(あり)の兵隊」の上映会と、池谷薫監督(65)による作品解説会が8月13日、新潟市中央区の新潟・市民映画館シネ・ウインドで開かれた。

 8月15日の終戦の日に合わせ、シネ・ウインドが毎年企画している戦争を考える映画特集の一環。約50人が集まった。

 2006年に公開された「蟻の兵隊」は終戦後も中国山西省に残留させられ、約3年8カ月にわたって中国共産党軍と戦った残留日本兵がテーマ。奥村さんは真相究明のために中国を訪れ、自身が加害者でもある現実と向き合う。

 池谷さんは撮影当時、苦しみながらも過去を見...

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