新たに発見された「ナイフを持ったシャチ」の地上絵(上)と模式図(下)(いずれも山形大ナスカ研究所提供)
新たに発見された「ナイフを持ったシャチ」の地上絵(上)と模式図(下)(いずれも山形大ナスカ研究所提供)

 世界遺産「ナスカの地上絵」で知られる南米ペルーのナスカ台地周辺で、人や家畜をモチーフにした地上絵303点を新たに発見したと、山形大のチームが発表した。従来見つかっていた巨大な地上絵に比べると、全長が平均約9メートルと比較的小規模で、小集団間で情報を共有する「掲示板」のような役割があったと分析している。

 1940年代に始まった現地調査で、人や動物などの具象的な絵はこれまで430点見つかっていた。チームはこれまでの地上絵データを人工知能(AI)に学習させ、...

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