
インタビューに答える田中真紀子元外相
石破新内閣が10月1日に発足した。今回も新潟県関係国会議員の入閣はなく、大臣ゼロ期間は約12年に及ぶ。「最後の大臣」は、旧民主党政権時の2012年に文部科学大臣を務めた田中真紀子氏だ。真紀子氏の父は田中角栄元首相。日本の国会には真紀子氏のように親が国会議員だったり、親族から地盤を引き継いだりした「世襲議員」が多い。世襲議員は政界の新陳代謝を妨げ地元の既得権益層とつながることで、社会の停滞や政治不信を招いているとして、とかく「古い政治」の象徴とみなされる。真紀子氏自身は、どうみているのか。「世襲」について語ってもらった。
▽「俺に任せてよ。だけど『龍ちゃん』って言うなよ」
世襲の良さはあるでしょう。父(田中角栄元首相)は病気で倒れて1986年の衆院選を最後に政界を引退しました。私は...
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