定例記者会見に臨む花角英世知事=11月13日、県庁
定例記者会見に臨む花角英世知事=11月13日、県庁

 新潟市の中学1年生だった横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=が1977年に北朝鮮に拉致1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。されてから11月15日で47年となることについて、花角英世知事は13日の定例記者会見で「この5、6年同じことを言っているのは残念だが、本当に全力を挙げて取り組んでほしい。何とか目に見える成果を出してもらいたい」と政府に注文した。

 めぐみさんの母早紀江さん(88)は12日、報道各社のインタビューで「姿も見えない。声も聞けない。だけど、生きてるんだって望みを持って頑張ってあげるしかない」と救出への決意を語った。

 花角知事は会見で「県としてやれることは、やっぱり限界がある。県民意識を高め、維持していく。市町村の会な...

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