
ピアカウンセリングを事業として起業した平岡良亮さん=新潟日報三条総局
統合失調症の当事者である新潟県三条市の平岡良亮さん(29)が、精神障害のある人に傾聴して寄り添い、「できること」や「可能性」を探っていく「ピアカウンセリング」を事業として始めた。平岡さんは、自身の経験を基にしながら精神障害のある人を支えるとともに、当事者が経験を生かせる職業のモデルとしてもサポートの事業を軌道に乗せたいと考えている。
平岡さんは、抑うつ、被害妄想、不眠などの症状がある。高校1年のころに心身の異変を感じ、大学1年のときに統合失調症と診断された。9月末まで市役所で福祉分野を担当する職員として勤務し、ピアカウンセラーの業務をしながら、自身の経験や思いを著書にして出版するなどの活動を...
残り521文字(全文:821文字)