
道交法改正による自転車の罰則強化を呼びかけた啓発活動=10月、新潟市中央区
道交法の改正で11月から新たに罰則が設けられた自転車の酒気帯び運転による新潟県内の摘発者が17人(暫定値)に上ったことが12月5日、分かった。県警はこのうち1人を逮捕した。同じく罰則対象となった、自転車を運転しながら携帯電話を使用する「ながらスマホ」による摘発はなかった。
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県警交通指導課によると、摘発された17人は20代〜70代の男女。いずれもパトロール中の警察官が職務質問し、呼気検査で基準値を上回るアルコールが検出される「酒気帯び運転」だったという。11月10日には、新発田市内の市道を酒気帯び状態で自転車を運転した疑いで、新発田市の50代女性を現行犯逮捕。改正道交法の施行後、新潟県内で初めての逮捕者となった。
従来、自転車の飲酒運転は、正常な運転ができない「酒酔い運転」のみが罰則対象だった。改正道交法では、酒気帯び運転にも3年以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられ、酒類や自転車を提供したり、同乗したりする行為も罰則対象となる。

新潟県警によると、...
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