新潟県が廃止を検討していた長岡市の栃尾工業用水道事業について、2026年度以降に経済産業省へ事業廃止届を提出する方向だと12月11日、分かった。担当者が県議会12月定例会の建設公安委員会で明らかにした。現時点では39年度までに施設を撤去する計画で、費用は15億円程度を見込んでいる。

 栃尾工業用水道は旧栃尾市(現長岡市)などから陳情を受けて県が整備し、1980年度に給水を開始。ただ近年は利用業者の廃業が進み、唯一の利用業者が昨年5月に事業停止して以降は使われていない。

 県によると栃尾工業用水道の純損益は2020年以降は赤字で推移しており、維持管理費は年間2000万円程度かかる状況。県は廃止に向...

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