
県が開いた農業用水路の安全対策に関する研修会=県庁
農業用水路の安全対策を進めるため、新潟県は1月20日、県庁で市町村や土地改良区などの職員向けの研修会を初めて開いた。水難学会(長岡市)の理事で長岡技術科学大大学院教授の斎藤秀俊氏が講演し、ハード整備に比べて簡易で安価な「セミハード対策」の有効性を説明した。
オンラインを含め約150人が参加。はじめに県農地建設課の担当者が県内の事故状況などを説明した。農業用水路などでは、2023年までの10年に年間2〜8件の水難事故が起きた。年齢別では60代以上が8割を占めたが、14年に2歳児、18年に3歳児の転落死亡事故が発生している。
斎藤氏は、富山県の用水路で起きた死亡事故などの事例を示し、「用水路をま...
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