臨床研修医として勤務する賀集理功さん。新潟県独自の研修プログラムを「将来に役立つ」と評価する=糸魚川市の糸魚川総合病院
臨床研修医として勤務する賀集理功さん。新潟県独自の研修プログラムを「将来に役立つ」と評価する=糸魚川市の糸魚川総合病院

 花角英世知事の2期目の任期満了まで、9日であと半年となった。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題に注目が集まるものの、人口減少や医療、農業、防災など待ったなしの課題は他にも山積している。花角県政の2期目の政策を中心に点検し、新潟県の現状を考える。(7回続きの5)

<4>“新潟ならでは”の成長モデルを…起業・創業サポートの成果じわり、県経済活性化へ環境構築

 2018年、初当選直後の県議会6月定例会。花角英世知事は力を込めた。「人口減少や医師不足など医療環境の変化に対応し、地域で必要とされる医療提供体制を確保していくことが何よりも重要だ」

 医師不足は長らく、新潟県の重要課題の一つだ。人口10万人...

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