2024年7月に書店で行われた県立図書館による電子書籍体験会。29市町村共同の電子図書館でもタブレット端末などで閲覧できるサービスを想定している=新潟市中央区
2024年7月に書店で行われた県立図書館による電子書籍体験会。29市町村共同の電子図書館でもタブレット端末などで閲覧できるサービスを想定している=新潟市中央区
2024年7月に書店で行われた県立図書館による電子書籍体験会=新潟市中央区

 新潟市を除く新潟県内29市町村が共同で、住民に電子書籍を貸し出す「電子図書館」サービスの開設に向けて準備を進めていることが2月13日、県教育委員会への取材で分かった。タブレット端末などから24時間いつでも、無料で借りることができる仕組みで、県内ほぼ全ての市町村が共同で運営するとなれば、全国的にも珍しい取り組みとなる。先行している新潟市を含めた県内全域の利用者が手軽に電子図書館を利用できることになる。早ければ2026年度中のサービス開始を目指している。

 新型コロナウイルス禍を経て、居住地や開館時間にとらわれず、自宅などから手軽に電子書籍を借りることができる電子図書館サービスに注目が集まっている。県教委は県内全市町村に対し2022年度、電子図書館を導入したいかどうかを問うアンケート調査を実施。単独では財政的に難しいものの、複数の自治体が共同で運営できるならば検討したいという意見などが寄せられた。

 こうした回答を踏まえ県教委は、...

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