フジテレビの第三者委員会の調査報告書は、社内でのハラスメントの横行を事実と認め、取引先の歓心を買うために女性アナウンサーを接待に動員することが常態化していたと指摘した。社員に被害申告をためらわせ、さらなる被害を生んだ「負の連鎖」を断つことはできるのか。信頼回復への道は険しい。

 ▽添え物

 「喜び組でも呼んどけ」。若手女性社員を指し、部長クラスの社員がそう言い放った-。第三者委が行った社内のアンケートからは、アナウンサーら女性社員を添え物のように扱ってきた男性幹部らの差別的な姿勢が浮かび上がった。

 芸能プロダクションや番組出演者、...

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