
横田めぐみさんの寄居中入学の記念に父滋さんが桜の前で撮影した写真=1977年4月、新潟市中央区
1977年に北朝鮮に拉致された横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=の母校、寄居中(新潟市中央区)に、めぐみさんの同級生たちが桜の木を寄贈しようと計画している。めぐみさんは入学時に校庭の桜をバックに記念写真に収まった。半世紀近く経過し、朽ちてきた桜もあり、新しい桜に早期帰国への願いを込める。5人家族の横田家と同じ5本の苗木を10日、校庭に植える予定だ。
めぐみさんは77年4月、風疹で寄居中の入学式を欠席した。後日の日曜、父滋さんが制服姿のめぐみさんを連れ、満開の桜の前で記念撮影をした。拉致されたのは約7カ月後。滋さんが撮った写真は警察の公開捜査で使われ、報道などで...
残り566文字(全文:850文字)