
拉致問題の解決を呼びかけるポスターを手渡す北鯖石小学校の児童=柏崎市日石町4
拉致問題1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。の早期解決に向け、新潟県柏崎市中田の北鯖石小学校の6年生20人が、ポスターやチラシを作り、石破茂首相宛てに手紙を書いた。ポスターは「拉致被害者のためにできることを考えよう」などと呼びかけており、市内の公共施設7カ所で3月24日まで掲示されている。
柏崎市役所や、市文化会館アルフォーレ(日石町4)、市総合体育館(半田1)などに計15枚が掲示されている。ポスターは、問題解決のシンボル「ブルーリボン」や国旗をあしらったデザインで、「拉致は当たり前の日常や生きる気力を奪う人権問題」などと訴えている。
ポスターに加え、児童は市役所などに「拉致問題の解決には私たち一人一人の強い思いが必要」などと...
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