約70年前に撮影された家族写真が縁となって、米国に住む姉妹が今春、新潟市中央区の旧齋藤家別邸への“再訪”を果たした。姉妹にとって別邸は、亡き両親らと幼少期を過ごした思い出の場所。二人は「また来ることができて本当にうれしい」と喜び、時折涙を拭いながら、子どもの頃に眺めていた風景を目に焼き付けた。
旧齋藤家別邸は第二次世界大戦後、連合国軍が新潟市内に設置した「新潟軍政部」の要職の住む公邸として使われていた。市の調査によると、3家族ほどが入れ替わりで住んだとみられるが、当時の記録や資料が少なく、はっきりしたことは分かっていない。

3月中旬に旧齋藤家別邸を訪れたリンダ・ブラウネルさん(77)とナンシー・ダリーさん(75)姉妹は...
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