上越市は15日、中郷区藤沢の事業所敷地内で、土壌から基準値を超える4種の有害物質が検出されたと発表した。周辺に飲用井戸はなく、健康被害は確認されていない。

 検出されたのは、いずれも最大で、総水銀の土壌溶出量が基準値の1万7800倍相当となる1リットル当たり8・9ミリグラム(基準値は0・0005ミリグラム以下)、土壌含有量が基準値の100倍相当の1キログラム当たり1500ミリグラム(同15ミリグラム以下)。検出されてはいけないアルキル水銀が土壌溶出量で1リットル当たり0・0005ミリグラム検出された。鉛とフッ素も基準値を上回った。

 市によると、事業者の自主的な調査で判明し、15日に報告があった。市は今後、周辺の地下水調査を行う。...