
チューリップ収集家芳垣航輔さんが手がける800種のバラエティーコーナー=胎内市築地
胎内市の春の恒例イベント「チューリップフェスティバル」が19日、築地(ついじ)の長池憩いの森公園で開幕した。会場の一角に設けられたバラエティーコーナーでは、今年も千葉県野田市のチューリップ収集家芳垣航輔さん(34)が、地元農家の協力を得て約800品種を展示する。芳垣さんは「さまざまなチューリップを観賞し、種の多様性を知ってほしい」と話している。
芳垣さんは幼い頃から花が好きで、趣味でチューリップを育ててきた。病害虫のまん延や高性能な品種の台頭などで市場から消える品種があり、「自分が年を取った時、どれくらい残るのか」と危機感を覚え、大学時代から収集を始めた。
流通されなくなった品種を栽培し、守り続けていくためには広い畑が必要になる。協力者を探すと、中学時代にインターネットを通じて知り合った胎内市のチューリップ生産者水澤勝栄さん(50)が応じてくれた。水澤さんの畑を借り、2018年から年に何度も...
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