
大阪・関西万博で6月に飾られる作品「PEOPLE」を手にする薄田東仙さん(左)=新潟市東区
書を板に刻み彩色する芸術「刻字(こくじ)」の作家で、新潟市を拠点に活躍する薄田東仙さん(77)=新潟市東区=が6月6日から3日間、大阪・関西万博のイベント会場「EXPOメッセ『WASSE』」に作品を展示する。縦約60センチ、横約2メートル10センチの大作で、人々が万博の開催を喜んでいる様子を表現した。薄田さんは「国内外に刻字をアピールするきっかけにしたい」と意気込んでいる。
刻字は書の一種で、紙に書いた書を板に写し、文字や背景を彫り込んで色を付ける芸術。薄田さんは日本刻字協会の会長を務め、2011年には、文化庁が派遣する世界で日本文化の理解を深める活動をする「文化交流使」として、イスラエルの...
残り424文字(全文:724文字)