大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」と並ぶ宮田亮平さん

 13日に開幕した2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、10月13日まで、大阪市臨海部の人工島夢洲(ゆめしま)で開かれる。全体面積は約155ヘクタール。開場時間は午前9時〜午後10時。(※ページ下部に詳細))は、20年ぶりに日本で開かれる国際博覧会となる。専門家の立場から助言を行う14人のシニアアドバイザーの一人に県人がいる。佐渡市出身で東京芸術大名誉教授、元文化庁長官の宮田亮平さん(79)だ。シニアアドバイザーの立場から見た万博の意義などを聞いた。

(論説編集委員・仲屋淳)

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1970年大阪万博に携わった経験も

-3月に会場を視察されたそうですね。

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