
和田喜久夫さん
1972年のミュンヘン五輪レスリング男子で銀メダルを獲得した和田喜久夫(わだ・きくお)さんが8日午後3時30分、病気のため、長岡市の長岡西病院で死去した。74歳。寺泊町(現長岡市)出身。通夜・葬儀は近親者のみで執り行う。
中学時代は柔道部で、巻農業高(現巻総合高)に入学後、レスリングを始めた。明治大に進み、大学4年時に初出場したミュンヘン五輪のレスリング男子68キロ級フリースタイルで、銀メダルを獲得した。全日本選手権でも3度の優勝を果たした。76年の国民体育大会(現国民スポーツ大会)で新潟県代表として準優勝したのを最後に、引退した。
帰郷後は、国体の県レスリング選手団監督などを歴任。2000〜20年まで、県レスリング協会理事長を務め、後進の指導に当たった。
◆競技環境向上へ奔走の姿「気持ち強い男だった」…関係者ら悼む
生前の和田喜久夫さんと交流のあった新潟県の関係者からは悼む声が上がった。
県レスリング協会副会長の齋藤喜慶さん(74)は、...
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