
優勝額贈呈式を終え、恩師の海洋高相撲部の田海哲也総監督(左)と写真に納まる大の里=10日、東京・両国国技館
大相撲夏場所は11日に東京・両国国技館で始まる。横綱候補として挑む大の里=本名中村泰輝(だいき)=は10日、初場所と春場所の優勝額贈呈式に参加。3度目の優勝額には糸魚川市の母校・海洋高の化粧まわし姿で初めて写った。「今の自分があるのは新潟のおかげだと思っている。6年間でお世話になり、土台をつくってくれた。その思いを大事にして選んだ」と言葉に実感を込めた。
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小学校卒業と同時に本県へ渡り、同市の能生中と海洋高で鍛錬した。母校の校章が描かれた化粧まわしに「お金を募って、地域の方々が集めてくれた。この化粧まわしで優勝額を撮れたのは良かった」と思い入れを語った。
能生中、海洋高に在籍した6年間、大の里を指導した同高相撲部の田海哲也総監督(64)も贈呈式に参加。同高の化粧まわしを選んだ大の里に「泰輝、ありがとな」と伝え、「感無量。言葉では表せないうれしさや幸せでいっぱい」と喜びをかみしめた。
綱とりの期待がかかる教え子について、「進化することに喜びを感じながらさらに上を目指している。淡々としつつも戦闘モードに入っていた」と語り、「リラックスして、15日間頑張ってほしい」とエールを送った。
◆初土俵から13場所、最速昇進なるか
先場所で3度目の優勝を遂げた大関大の里は綱とりに初挑戦。初土俵から所要13場所で...
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