
米国への協力要請を強める方針を決めた拉致被害者関係市連絡会=15日、石川県加賀市
北朝鮮から帰国した拉致被害者が暮らす柏崎、佐渡、福井県小浜の3市でつくる「拉致被害者関係市連絡会」は15日、石川県加賀市で会合を開いた。早期解決に向け米国への協力要請を強めていくとし、連絡会としてもジョージ・グラス駐日大使に面会を求める方針を固めた。連絡会は2021年度から在日米国大使館を訪ねているが、大使との面会は実現していない。
柏崎市には蓮池薫さん(67)、祐木子さん(69)夫妻、佐渡市には曽我ひとみさん1978年8月12日、母のミヨシさん=失踪当時(46)=とともに北朝鮮に拉致された。2002年、ひとみさんは拉致されてから24年ぶりに帰国を果たしたが、ミヨシさんは日本に戻れないままでいる。ミヨシさんとの再会、帰国を願うひとみさんは署名活動や、佐渡市内の小中学校などで拉致問題を知ってもらうための講演を続けている。(65)、小浜市には地村保志さん(69)、富貴恵さん(69)夫妻が暮らしている。
会議には連絡会代表の桜井雅浩柏崎市長、渡辺竜五佐渡市長、杉本和範小浜市長が出席。拉致被害者の近況や...
残り116文字(全文:414文字)