高さ80メートル超の5号橋梁(きょうりょう)。国道289号八十里越道路の開通は、早ければ1年後に迫る=2025年10月、三条市下田地域(本社小型無人機で撮影)

 三条市下田地域と福島県只見町を結び、難所続きのため8里(約32キロ)の道のりが10倍にも感じられたとされる「八十里越」。国道289号八十里越道路として、2026年秋〜27年夏の開通を見込む。数百年前から人々の往来を支え、現在は約40年にわたる工事を経て、新たな歴史を刻もうとしている。道路開通を目前に控え、新潟県側の出発点である下田地域では活性化につなげようと、地元有志を中心にさまざまな企画を仕掛けている。

(三条総局・中村紗菜子、黒島亮)

手形、手ぬぐい…三条の企業からグッズ続々♪

◆只見産ブナで「お守り手形」!本格販売へ改良に力

 福島県只見町の木材を使い、三条市の神社で交通安全の祈りを込めた「八十里越街道お守り手形」。八十里越道路を訪れた記念に、そして定期的に訪れる理由になるアイテムを目指し、開通に合わせた本格販売に向けて改良を重ねている。

 手がけたのは三条市元町の三条印刷。開発チームの丸山勉さん(55)は「長年期待されていた八十里越の開通に、地元企業として関わらなければと思った」と語る。

 お守り手形は、縦6センチ、横3センチで厚さは0・3センチほど。表面に広域連携キャンペーン「八十里越街道」のロゴマークをあしらった。

福島県只見町産の木材を使い、三条八幡宮で祈りを込めた「八十里越街道お守り手形」

 開発にあたり、丸山さんは「ストーリー性を持たせることにこだわった」と明かす。只見町がブナ林で有名なことや、会津地方の木材が新潟へ運ばれていた歴史を踏まえ、材料には只見町のブナ林の間伐材を選定。三条市の三条八幡宮で祈りを込め、八十里越でつながる両地域の要素を盛り込んだ。

 開通後の本格販売に向けた独自サービスも開発中だ。その一つが、特典につながるQRコード。手形本体とパッケージの裏面にQRコードを付け、読み込むとオリジナルのガイドブックが見られたり、地元の飲食店などで特別メニューを注文できたりする特典を構想している。

 手形のデザインや木材は更新していく予定。「お守りなので毎年買いに来てほしい」とリピーター増加に結びつけたい狙いもある。「多くの人に持ってもらい、道路のPRの一助になれたら」と話した。

■八十里越街道お守り手形 一つ600円(税込)。道の駅漢学の里しただで販売。問い合わせは三条印刷、0256(32)2281。

◆ヒメサユリ、カモシカ…沿線の名物を手ぬぐいに♪

 八十里越沿い地域をモチーフにしたオリジナル手ぬぐいも...

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