新潟水俣病の患者を対象にしたアンケート調査に向けて関係者が話し合った会議=24日、新潟市北区
新潟水俣病の患者を対象にしたアンケート調査に向けて関係者が話し合った会議=24日、新潟市北区

 新潟水俣病阿賀野患者会は、患者の生活実態や課題を把握するため、会員を対象にした独自のアンケート調査を6月にも行う。高齢化が進む患者の悩みや願いを集約し、国などへの要望活動に生かす方針。新潟市北区の県立環境と人間のふれあい館で24日、調査に向けた初の会議を開き、質問項目や調査手法について議論した。

 会独自のアンケート調査は2018年以来で、新潟水俣病公式確認60年事業の一環と位置付ける。

 会員は現在328人。約半数に当たる146人が救済を求めて裁判を続ける一方、水俣病特別措置法などで救済を受けた患者も加齢に伴う症状悪化といった課題に直面している。

 会議には会員のほか、医療分野や大学の関係者らが...

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