
久米晃氏
7月3日公示、20日投開票の参院選は、政権与党の自民、公明両党が過半数を維持できるかが焦点となる。鍵を握るのは、新潟選挙区など「1人区」の勝敗だ。参院選の行方などを元自民党事務局長で選挙・政治アドバイザーの久米晃氏(71)に聞いた。(論説編集委員・原崇)
-参院選を占う東京都議選では、自民、公明両党は歴史的大敗を喫しました。
「自民は参院選に向けて物価高対策として一律2万円の給付を打ち出したが、選挙直前のため『選挙目当て』とみられた面があった。政治とカネの問題も弁解ばかりだった」
「選挙戦は基本的には攻めてなんぼの世界。未来へのビジョンを語って反転攻勢するどころか、防戦一方で勝てるはずがなかった。参院選への影響は必至だ」
-石破茂政権は参院選の勝敗ラインを「与党で過半数」としています。
「参院全体(248議席)の...
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