北信越高校体育大会の水泳競技は20日、競泳と飛び込みを行った。福井県の敦賀市総合運動公園プールで行われた競泳では、男子200メートル個人メドレーで根岸歩夢(長岡大手)が昨年に続き大会新記録で2連覇を達成した。
他に男子は、100メートル自由形で坂爪瀬七(日本文理)が優勝。100メートル平泳ぎでは今泉悠成(長岡大手)が頂点に立った。800メートルリレーは、400メートルリレーに続き日本文理が優勝。標準記録を突破した4位の長岡大手とともに、全国高校総体(インターハイ)出場を決めた。
女子800メートルリレーは新潟第一が2位に入り、インターハイへの切符を手にした。
石川県小松市の小松末広屋外プールで行われた飛び込みは、男子板飛び込みの石沢遥斗(帝京長岡)、女子板飛び込みの加藤梨央奈(長岡)がそれぞれ2位だった。
最終日の21日も競泳、飛び込みを行う。
◆根岸歩夢(長岡大手)「久しぶりに楽しく泳げた」
男子200メートル個人メドレーは根岸歩夢(長岡大手)が昨年自らが記録した大会記録を更新する2分2秒21で2連覇。「久しぶりに楽しく泳げた」と晴れやかな表情を見せた。
6月の県高校総体で自分が持つ県高校記録を塗り替えた根岸。北信越の舞台でも圧倒的だった。最初のバタフライから加速すると、背泳ぎでは後続を20メートルほど突き放し、その後は独走した。
今大会は慣れていない屋外のプールだったので、タイムを狙い過ぎずに楽しむことをテーマに泳いだ。平泳ぎでは水を強く押せるように手の動きを工夫し、うまく泳げた。目標の2分1秒台前半には届かなかったが、「全国のライバルに追い付こうと張り詰め過ぎていた。楽しさを忘れていた」と、自分なりに泳ぎ切った充実感が感じられた。
リレー種目でもインターハイ出場に貢献する。「(多くのレースに出て)大変だけど、自分の仕事。乗り越えた上でタイムを出したい」と力強く語った。
(運動部・奥野郁子、写真も)...