
「卒母」について話す田中千絵さん=新潟市中央区の新潟日報メディアシップ
「お母さんはしっかりやって当然」-。子どもが思春期を迎えたら、社会が求めがちな「理想のお母さん」を引退しませんか。デザイナーで文筆家の田中千絵さん(51)=東京都=は、過剰な母という役割を終わらせて、家族みんなの自立を目指す「卒母(そつはは)」を提案する。「卒母のためにやってみた50のこと」(大和書房)の著者で、にいがた市民大学講師として新潟市を訪れた田中さんに「ほどほどの母」になる考え方のこつを聞いた。(報道部・渡邉夕紀子)
-卒母を考えるきっかけは。
息子2人の母親として理想的な「良妻賢母」を目指してきました。でも、...
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