
北朝鮮による日本人拉致北朝鮮が日本に暮らす人々を無理やり連れ去る「拉致」を行い、いまだに多くの被害者が帰国を果たせていない問題。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮の当時の指導者・金正日(キム・ジョンイル)総書記が日本人を拉致した事実を初めて認める。日本政府が認定する拉致被害者は17人。このうち5人が02年10月に帰国した。政府認定被害者のほか、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない「特定失踪者」が400人以上(民間団体調査)いる。問題を担当する内閣官房参与2人が7月末でそろって退職した。いずれも政府の対策本部事務局長を務め、被害者家族の支援や家族会との折衝役を担ってきた。石破茂首相が意欲を示す問題解決に向けた活動が滞るとの懸念が...
残り493文字(全文:606文字)