子育て中の母親らと対話する花角英世知事(左)=9月、出雲崎町
子育て中の母親らと対話する花角英世知事(左)=9月、出雲崎町

 花角英世知事の2期目の任期満了まで、9日であと半年となった。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題に注目が集まるものの、人口減少や医療、農業、防災など待ったなしの課題は他にも山積している。花角県政の2期目の政策を中心に点検し、新潟県の現状を考える。(7回続きの1)

 「子をもう一人望むかは、夫が子育てを手伝ってくれるかどうか。行政は企業の柔軟な働き方の支援を」「お金の不安が子育ての不安になる」。9月、出雲崎町で開かれた花角英世知事と母親らの対話イベントでは子育て、出産、移住を巡り多様な声が上がった。

 終了後、花角知事は子育て環境の整備が若者世代を引きつける手段になると再認識したとした上で、悩ましさを...

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