15日の県内は気圧の谷の影響で、下越で強い雨が降った。村上市と胎内市で床上浸水したほか、村上市のJR羽越線で線路の一部が土砂に覆われ、交通に影響が出た。新潟地方気象台によると、17日夜は下越を中心に再び警報級の大雨となる可能性があり、注意を呼びかけている。

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 気象台によると、14日夜の降り始めから15日午後4時までの降水量は胎内市で72・5ミリ、関川村で70・5ミリ、村上市で61・5ミリだった。

 胎内市と村上市によると15日午後5時時点で、胎内市で店舗1棟の床上浸水、住宅1棟の床下浸水が確認された。市道の一部で冠水による通行止めもあった。村上市では住宅1棟で床上浸水、倉庫1棟で床下浸水の被害があった。

 JR東日本新潟支社によると、羽越線間島-越後早川の線路に土砂が流入。特急と普通列車の計38本が運休するなどし、約5600人に影響した。

 村上市吉浦の現場では15日午前、山からの水が流れ込む中、作業員がレールを覆った土砂や石をかき出していた。近所に住む女性(80)は「この地域は線路に山が近く、しょっちゅう土砂が崩れている」と不安そうに話した。

 気象台によると、17日から18日にかけて前線が通過する影響で、17日夜は下越を中心にまとまった雨が降る所がある見込み。県内はこれまでの雨で地盤が緩んでおり、土砂災害や低地の浸水、河川の増水に注意を呼びかけている。

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