熱中症は命に関わる病気です。熱中症は、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、めまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こします。誰でもかかる可能性がありますが、暮らしの工夫で防ぐことができます。予防法や、もしもの時の対処法を紹介します。
◆熱中症、予防するにはどうしたらいい?

◎水分補給や休憩はこまめに
のどが渇いていなくても、こまめに水分を補給しましょう。スポーツドリンクは、汗で失われた塩分を補うことができます。暑い場所で運動や作業をする時は、個人の体力や体調に合わせて休憩を取りましょう。
◎涼しい服装を心がける
麻や綿などの通気性のよい生地の服や、吸水性が高く、すぐに乾く素材の下着を選びましょう。
◎日差しを避ける
帽子をかぶったり、日傘を差したりして直射日光を避けましょう。外仕事は日陰でするようにしましょう。
◎我慢せずにエアコンを使う
新潟県内で2022年に熱中症で救急搬送された人のうち、症状が出た場所で最も多かったのは家の敷地内でした。室内では我慢せずにエアコンを使いましょう。お年寄りは暑さを感じにくいため、温度計や湿度計を活用すると安心です。
◎高齢者の熱中症予防、ここがポイント!

◎睡眠不足や食事抜きを避ける
体力の低下が熱中症になる危険性を高めます。暑い時期こそ1日3食をしっかり取り、規則正しい生活を心がけましょう。
◆危険度は数字で分かる!「暑さ指数」を気にしよう
熱中症になる危険度は、数字で判断することができます。
気温や湿度、日差しの強さから導く「暑さ指数」を環境省が公表しています。指数は4段階あり、熱中症になる危険性が極めて高いと予測される日には、注意を促す「熱中症警戒アラート」が発表されます。

部活動や外での作業などの前には、アラートが発表されているかどうかや、自分がいる場所の暑さ指数を確認するようにしましょう。
◆これって熱中症?こんな症状があったら注意!
熱中症の特徴的な初期症状は、めまいや吐き気です。こうした症状が現れたら、すぐに涼しい場所に移動し、水分を取ったり、体を冷やしたりしましょう。具合が良くならない場合や、意識がはっきりしないなどの問題があれば、重症の疑いもあるため、速やかに救急車を呼ぶ必要があります。
