
長岡市役所が入るアオーレ長岡
長岡市は公共工事の入札制度を変更する。入札後に最低制限価格が決まる「変動型最低制限価格制度」をやめ、入札前に制限価格を決める「固定型」にする。変動型は、2019年1月の官製談合事件を受けて試行してきたが、事件前の仕組みに戻すことになる。9月に公告する入札から適用する。
変動型は、事件を二度と起こさないという決意の下で試行された。入札に関する情報漏えいを起こさない体制づくりは継続し、入札や契約のチェック体制を強化するとしているが、変動型の取りやめに当たっては、市民への丁寧な説明が求められる。
入札は、上限の予定価格と下限の最低制限価格の範囲内で最も低い額を示した業者が落札する。変動型は第三者委員会の提言に基づき20年1月から試行された制度で、事前に制限価格が分からないため、職員らによる情報漏えいが不可能になる効果が期待された。
一方で、...
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